天野の賢象ダイアリー

2024/8/1

美しいデザインに頼らずに効果を出せる会社ホームページ 5つのチェック項目

ホームページ制作

オフホワイトのスペースに様々なホームページデザインが展示されている仮想的な空間


自社のホームページを作りたい、そろそろリニューアルして時代の流れに合ったおしゃれなホームページにしたい。

そんな風に考えたあなたは、おしゃれなホームページ、デザイン性の高いホームページ、といった検索ワードで、流行りのおしゃれなサイトについて、様々な魅力的なホームページを確認します。

そうか、今の流行りはこんなデザインか。
じゃあうちもこんなデザインにしないと。
けれど、デザイン性が高く芸術を追求したホームページはこんなホームページがあったのではないでしょうか?

パソコンで開いたのに、ナビゲーションメニューが左側の3本線のボタンをクリックしないと出てこない。

スクロールにより目まぐるしく変わる背景画像。

視覚範囲で動く要素が多すぎて、スクロールして見ていると酔ってしまう。

デザイン性を追求しすぎて、一般的なホームページの構成ではなくなっている、美しすぎる芸術品のようなブランドサイト。

自分には敷居が高すぎると感じてしまう美しさ。

どれも美しすぎて圧倒されてしまうホームページですね。

けれど、訪問者の立場でそのホームページを訪れた場合、

  • 欲しい情報がどこにあるのかわからない
  • 自分には敷居が高すぎると感じてしまう美しさ
  • 視覚効果が多すぎて、何を伝えたいのかわからない
  • 自分のパソコンやデバイスでは表示されなかった


こんな風に感じることはなかったでしょうか?

良い会社のホームページとは、そんなに美しさを追求しなくても良いのです。

見た目が悪すぎるのは問題ですが、機能的であれば十分です。

デザイン、というと、見た目の美しさ、洗練さ、華やかさを連想することが多いかと思います。

しかし、デザインには、使いやすい仕組みや設計になっていることも含まれます。

例えば、使いやすい電子レンジはどんなものを想像するでしょうか?

レンジアップする時間や分を、その時間や分になるまでボタンを何回も押す必要があるデザインの電子レンジと
ダイヤルで、設定したい時間まで、クルッと回せば設定できる電子レンジとでは、どちらが日常生活でストレスなく使えるでしょうか?

ちなみに私は、ダイヤル式での設定の電子レンジが好きなので、それを使っています。

その他、ホームページと同様に平面からの情報の取得を考えた場合、見やすい、認識しやすいカレンダーはどんな表示になっているでしょうか?

最も多く販売されているカレンダーの日付部分の構成は、日曜日から土曜日までの7つの曜日(列)に対して、1日から31日まで、4行あるいは5行で構成されているデザインになっています。

まれに、写真や画像といったアートデザインを全面に押し出し、日付部分が1日から31日まで1行で表現されていたり、2列で表示されていたりするカレンダーもあります。

しかし、これらのカレンダーが主流になっていないのは、やはり、パッと見て、今日がわかりにくい、ということだと思うのです。

同じようにホームページについても、訪問者にとって優れたデザインがあります。

それは、

  • 訪問者がホームページに訪れた目標をスムーズに達成できるデザインになっていること。
  • 訪問者を顧客に変えるためのデザイン


となります。

これらは、まずはトップページのデザインの構成を上記を叶えるような設計にします。

これについては、 滞在時間を伸ばすための魅力的なトップページ 6つのポイント

で詳しく解説しているのでぜひ、合わせて読んでみてください。

あなたのホームページに訪問する人に派手すぎる演出で、エンターテイメント性が高いものにする必要はないのです。

ホームページのデザインに求められるものは、訪問者があなたのホームページを訪れた目的をスムーズに快適に達成できるデザインです。

訪問者の目的を邪魔しないスムーズな動線のホームページにしましょう。

今回の記事では、機能面のデザインに着目した効果のあるホームページの5つの重要なチェック項目についてまとめてみました。

  1. 読み込みが速い
  2. シンプルで整然としている
  3. 読みやすい言葉、表現を使っている
  4. 情報を視覚的に整理している
  5. 訪問者の注意をそらす余計な要素を配置させない
  6. まとめ


1.読み込みが速い

訪問者が、世界中のどこからアクセスしても、あなたのホームページはさっと表示されますか?

一般的に訪問者がホームページの表示までに期待する時間は、2秒までです。
この範囲内なら、多くの方は表示スピードとして、許容できると感じています。
しかし、3秒以上かかってしまった場合、40%以上の訪問者はそのページをもう見ようとは思わなくなり、離脱します。

表示時間による離脱率はこちらです。

3秒以上で: ユーザーの40%が離脱します。 (WP Rocket)

5秒以上: 離脱率は90%に達します。 (Website Builder Expert)

読み込み速度の理想は1秒以内です。そのためには、

  • 動きが遅い重いCMSシステムを使わない。
  • 画像や動画のサイズは圧縮し、効率よく表示する。
  • サーバーのスペックは最適か?

などについて、主に考え、最適なものを選択する必要があります。



2.シンプルで整然としている

最新のホームページデザインでは、パソコンで見ても、スマートフォンで見ても、ワンカラムの構造が多く採用され、スッキリして見やすいサイトとなっています。

パソコンのサイトの場合に、2カラムや3カラムで表示されていたホームページは、2000年代中盤くらいまでは主流でした。しかし、スマートフォンの普及により、携帯やスマートフォンでも快適に閲覧できるデザインのサイトとして、次第にワンカラムのホームページが増えてきました。

2カラムや3カラムのホームページはテキスト情報が多く、その中にびっちりと画像が埋め込まれていたりして視覚的には圧倒されてしまうと感じる方も多いのではないでしょうか?

また、画像とテキストの割合も一般的には、6:4 (画像:テキスト)がの割合が良いとされています。
この比率はSEOにも有利とされています。
あなたの現状のホームページではどうなっていますか?



3.読みやすい言葉、表現を使っている。

仕事は専門性があるからこそ、高い価値が生まれ、それを求めている人の役に立ちます。

しかし、価値提供者として専門分野の世界で毎日仕事をしていると、日頃自分たちが使っている言葉や表現をホームページで使ってしまいがちになります。

けれど、その専門用語で検索してくる人は同業者か、よほどその価値に対して知識を蓄積した人ばかりとなります。

大半の人は、聞き慣れない言葉や表現に対して、大きな壁を感じ、自分が得たい情報を得られなかったと感じます。

その結果、そのホームページからの離脱や、あなたの会社自体への信頼性が蓄積できなかった、という結果につながってしまいます。

専門用語は、一般的な言葉で言い換えたり、言い換えが難しい場合は、あなたの価値を受けると、その訪問者の人生や生活がどのように良い方に変わっていくのかを一般的な言葉で説明していきます。



4.情報を視覚的に整理している

中小企業のホームページの構成として、必須のコンテンツがあります。

それは、

  • トップページ
  • 会社概要
  • 事業内容について
  • 製品やサービスの紹介
  • お知らせ・ニュース
  • 採用情報
  • ブログやコラム
  • 実績紹介
  • お問い合わせ
  • プライバシーポリシー
  • サイトマップ

これらの内容に、トップページから2クリック以内に到達できるように、視覚的に整理していきます。

一般的には、訪問者は自分が欲しい情報をトップページをスクロールして探すか、ナビゲーションの項目から探します。

また、フッターにサイトマップとしての役割を持たせて、全てのページに遷移できるようにすることも有効な方法です。

そして、特にトップページについては、最も訪問者に取ってもらいたい行動に訪問者をスムーズに導くための導線設計を行います。

詳しくは 滞在時間を伸ばすための魅力的なトップページ 6つのポイント

で詳しく解説しているのでぜひ、合わせて読んでみてください。



5.訪問者の注意をそらす余計な要素を配置させない

あなたのビジネスの良さを、訪問者にたくさん知ってもらい、ファンになってほしい。

その思いが溢れ過ぎてしまうと、ホームページに掲載したい情報も多くなってしまいがちです。

魅力的なリンクへのバナー、YouTube動画の埋め込み、Instagramの最新投稿の埋込などは、色や要素が散らかりすぎていると、訪問者が目移りしてしまいます。

その結果、あなたが訪問者に取ってもらいたい行動を妨げてしまいます。

また、ホームページが表示された時に現れるポップアップや広告も、訪問者にとっては、予期しない情報の提供となり、戸惑ってしまいます。

シンプルな情報量は、訪問者にとってストレスがなく、情報も見つけやすいホームページとなります。

そして、あなた自身も訪問者に取って欲しい行動に繋げやすい動線にすることで、ホームページを運用している効果が大きくなります。



6.まとめ

いかがでしたでしょうか?

効果を出すホームページは、必ずしも、超一流のデザイナーによる芸術的なサイトでなくても、十分に機能します。

最も大切なことは、訪問者にとって、探しに来た情報を見つけやすい、機能面でのデザインを重視した方が、効果が上がりやすいホームページであると言えます。

この記事で、ご紹介した5つのチェック項目をぜひ、あなたのホームページでも確認してみてください。

1.読み込みが速い
2.シンプルで整然としている
3.読みやすい言葉、表現を使っている
4.情報を視覚的に整理している
5.訪問者の注意をそらす余計な要素を配置させない


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天野 木蓮

Scienceとプログラミングが大好きです。 Scienceは、神様の考えていることがわかる学問、プログラミングは計算機の発見の延長線上にある、人類が発見した知恵だと思っています。 親ガチャで、機能不全家庭で育った私が、大人になってからどうすれば、この資本主義社会の中でより良くより豊かに快適に人生を楽しめるかを見出した知恵を配信しています。