2024/7/25
ビジネスに不向き?シングルページ企業サイトの5つのデメリット
左上にロゴ、そして、右側からは、会社概要や、サービス、お問い合わせなどが並ぶナビゲーションメニュー。
その下には、画面いっぱいに広がるヒーローイメージ
見やすいとされるホームページの構造ですね。
しかし、ナビゲーションメニューの項目をクリックしても、新しいページに遷移することはありません。
その代わりに、スーッと下に自動的にスクロールされ、項目と一致するタイトルがある、同じページのセクションに移動。
これが、シングルページのホームペーページです。
コーポレートサイトなどで、ときどき見かけますね。
スタートして間もない会社や個人事業主のサービスなどで、掲載する情報がまだそんなに無いからという理由で、シングルページでの公開を選択するケースが多いと思います。
また、ページが少ないと管理もしやすいし、トラブルも少なそう。
しかし、実はビジネスでは、シングルページは選ばないほうが良いのです。
今回の記事では、シングルページを選ばない方が良い5つの理由について、優先度の高い順番でまとめてみました。
もくじ
1.SEOの効果を得にくい
Googleの検索エンジンは、一つのページに対して一つの最重要キーワードが設定されているかどうかで、検索結果に表示するかどうかを決定します。
このページには、その他の関連ワードも散りばめられています。
例えば、「英会話 独学」というキーワードで検索した場合、この2つのキーワードが含まれ、この検索ワードで検索した人の検索の意図を満たす内容のページが検索結果に表示されます。
そして、「プログラミング 独学」で検索した場合には、この2つのキーワードが含まれる記事が表示されます。
といった感じです。
これがgoogleでの健全なSEO対策の方法となります。
しかし、シングルページの場合は、1ページの中の、複数のセクションにそれぞれ異なる訴求をしたいキーワードを配置することになります。
これをページ全体で見た場合に、多くの最重要キーワードがページ内に存在することになり、googleとしては、どのキーワードに焦点を当てたページなのかを判定するのが難しくなります。
これが、キーワードの効果が薄れるという現象で、シングルページが検索上位に表示されない最大の原因となります。
2.内容が制限されるので、ビジネスをうまく訴求できない
シングルページのホームページでは、すべてのコンテンツを1ページに収めることになるので、訪問者の自然な理解をサポートする情報提供が難しくなります。
全てを説明しよう!と思い、活字だらけのホームページになってしまった場合、そこを訪問した人は、どんな風に感じるでしょうか?
うわっ!っとものすごい圧を感じて、それを読んでみよう、という気持ちにはなかなかならず、さっさとそのサイトを離れてしまった、という経験は少なからずあると思います。
また、これを避けるために情報量が少なすぎる、というのも訪問者にとって、心もとなさを感じさせる要因になります。
画像やイメージとコンテンツ(テキスト)のバランスが取られた、視覚的に受け入れやすいページを作成すると、どうしても伝えたいことを削ぎ落とし洗練させる必要があります。
しかしそれでは抽象度が高いままなので、続くページで具体性を上げて情報提供をしていきます。
シングルページではこの説明の動きができなくなってしまいます。
また、ビジネスの成長とともに新しいサービスやブログを追加するといった動きにも直ぐに対応できなくなってしまいます。
3.ページが表示されるまでに時間がかかる
シングルページのホームページでは、1ページにすべてのコンテンツが掲載されるため、画像の表示やアニメーション、サーバからの情報の取得、ドロップダウンやアコーディオンメニューの表示を行うためのスクリプトと呼ばれるコードの量が増え、それが原因でページの読み込み時間が長くなります。
つまりそのページを表示するための、ブラウザ側での準備に時間がかかってしまうために、ページが表示されるのが遅くなってしまうのです。
“サイト表示が0.1秒遅くなると、売り上げが1%減少し、1秒高速化すると10%の売上が向上する。” Online Experiments:Lessons Learnedより引用
ページの読み込み速度が遅くなった結果、訪問者が待ちきれず、そのホームページを離れてしまう。
検索エンジンではページの読み込み速度も評価の一部になっているため、SEO評価が下がってしまいます。
スマホでの表示時間は、パソコンでアクセスしたときよりも更に時間がかかってしまうため、更に訪問者にとって不便なサイトとして認識され、閲覧されなくなってしまいます。4.訪問者の期待を裏切る
見た目は、上部に各項目のナビゲーションがあり、普通のホームページのように見えると、訪問者は、それらの項目をクリックすることによって、新しいページに遷移する、と期待します。
しかし、起きた現象は、同じページ内での該当項目へのスクロールによる遷移。
さらに、そのセクションの情報を読み、訪問者自らがスクロールをして読み進めていくと、すぐに別のセクションが始まります。
つまり、例えば「製品」のメニューをクリックして、該当のセクションに移動し、そこで内容を確認しても、すぐに、「会社概要」や「事業内容」などの次のセクションへと続いていってしまう。
ナビゲーションのメニューの配置どおりに情報が続いていっていたとしても、訪問者の印象としては、情報が薄い、誠実さを感じられないといった印象になってしまいます。
これは、ホームページは、ナビゲーションの項目ごとにページが作成されている、という期待を裏切る形になり、訪問者は困惑してしまうのです。
このようなシングルページのサイトは、ホームページの存在意義であるWebでのプレゼンス(信頼の蓄積と証明)を満たしていないので、少ないページであったとしても、最初から複数ページのホームページとして作成する方がビジネスは成功する確率が格段に高くなります。5.ユーザーの行動について分析ができない
企業のホームページを開設したら、そこへの訪問者がサイト内でどんな動きをしているのか、それを元に何をどのように改善すればいいのかといった戦略はとても重要になります。
しかし、これらを解析する、Googleアナリティクスは、ページごとの動きを計測するようになっています。
つまり、ナビゲーションのある項目をクリックした時に、別のページに遷移しなければ、そのクリックという動きは、Google アナリティクス側では記録されません。
クリックによる遷移で、同じページのどのセクションが良く見られているのか?を計測できないので、ページの改善のための客観的なデータを集められないのです。6.まとめ
いかがでしたでしょうか?
簡単に作成できるという印象のシングルページのホームページですが、Web上ではあまりメリットはなく、逆にデメリットの方が多かったりします。
ナビゲーションで、複数の項目を設定する場合は、それらは別のページに遷移するように最初から作った方が良いですね。
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