2024/8/21
ナビゲーションメニューで、企業のメッセージを効果的に伝える6ステップ
自社のホームページを制作、あるいはリニューアルしようと決めた時には多くのデザインが必要になります。
その中で、訪問者にとって貴社のホームページで欲しい情報にたどりつける便利なリンク集がナビゲーションメニューであるといえます。
ナビゲーションメニューは、最適な項目数や、どんな項目を配置させるのかによって、SEOの効果にも波及していくとても大切な部分です。
今回の記事では、ナビゲーションメニューを効果的に作る方法について解説していきます。
- あなたが何をしているのかが初見で伝わるナビゲーションメニューの構成
- 各メニュー項目は、わかりやすく簡潔に
- ナビゲーションメニューを配置する位置
- ナビゲーションメニュー必須の3項目
- ナビゲーションメニューに配置しない項目
- 視線誘導を有効に活かす
- まとめ
1.あなたが何をしているのかが初見で伝わるナビゲーションメニューの構成
例えば飲食店のホームページにて
A店のナビゲーションメニュー
ホーム | メニュー | 店舗案内 | テイクアウト | ご予約 | お問い合わせ |
B店のナビゲーションメニュー
ホーム | ミシュラン星メニュー | 季節のスペシャル | シェフのおすすめ | 受賞歴 | メディア掲載情報 | ご予約 |
このようなA店とB店のナビゲーションメニューがあったとします。
これだけを見た場合、どちらのお店の方がどんな飲食店かイメージできるでしょうか?
もちろんB店ですね。
B店は、ミシュランで星を獲得するほど美味しい料理を提供しており、高級店であるとイメージできます。
さらに、受賞歴やメディアでの掲載実績があるので、高級店の中でも実力が高いお店であることが、瞬時に伝わってきます。
このようにナビゲーションメニューですでに、あなたがどんなビジネスをどんな風に行っているのかを盛り込んでいきます。
例えばクリニックだったら、診療科目の横にクリニックが専門的に行っている治療についての項目を設けたり、不動産業界だったら、〇〇地域限定物件や、投資用物件の項目を設けたり、教育関連だとしたら、社会人向けの教育なのか、社員研修専門なのかなどをナビゲーションメニューに盛り込みます。
強みや、得意なこと、実績などを中心に盛り込んでいくという感じですね。
そしてこれは、SEOの効果も十分に期待できます。
Googleがサイトやページを評価し、検索上位に表示する基準に、サイト内のリンク(内部リンク)が多く集まるページを重要なコンテンツとみなすという傾向があります。
つまり、ナビゲーションに、あなたのビジネスの特徴や強みに関するリンクを設定することで、検索エンジンに、これらのページが重要であることを伝えることができるのです。
その結果、ナビゲーションでリンクさせたページが、サイト内の他のページよりも検索結果で上位に表示されやすくなります。
さらに、こうすることで、検索エンジンのクロール効率も高まるので、さらに、評価が上がり、SEO上有利な結果が得られることになるのです。
*クロール:検索エンジンがインターネット上のウェブページを自動的に巡回し、ウェブサイトの内容を把握し、検索結果として表示させるためのデータベースに登録すること。
2.各メニュー項目は、わかりやすく簡潔に
パソコンでホームページを閲覧する場合でも、スマホで閲覧する場合でも、快適に閲覧できるホームページ自体の幅は決まっています。
あなたのビジネスの強みを表現したくて、一つの項目の文字数が15文字以上になってしまったとしたら、どうでしょうか?
冗長な表現になってしまいますね。
もはや文章と言っても良い表現になっているかもしれません。
そして、長すぎる項目名は、ナビゲーションメニュー自体の長さも、長くしてしまい、2行にわたって、意図しない場所で改行された、見た目的にもまとまりのない状態になってしまう自体も引き起こしてしまいます。
ナビゲーションメニューの項目は、名詞形で表現し、リンク先のページと整合性のある言葉を使います。
リンク先のページ名をナビゲーションメニューの項目名にする、ということですね。
3.ナビゲーションメニューを配置する位置
最近は、PCサイズでのホームページで、左側に縦にナビゲーションメニューを配置させているサイトも見かけます。
新しいデザインで、目を引き、新鮮かもしれませんが、ナビゲーションメニューの配置としては、実はあまり好ましくはないのです。
これは、脳の情報処理の仕方からも言えることです。
よく、プレゼン資料の作り方で、図、写真、グラフなどは、左側に配置し、テキストは右側に配置させるとわかりやすい資料になると言われています。
これは脳科学において、左から入ってくる情報は右脳で判断され、右側から入ってくる情報は左脳で判断されるためです。
この脳の特性から考えると、左側に言語情報であるナビゲーションメニューが、下方向に並んでいるのは、脳にとって情報処理に負担がかかる配置と言えます。
また、
企業のホームページが競合他社サイトと80%同じほうが良い理由
でも解説しましたが、世の中にあるホームページとほとんど同じ構造にする方が訪問者にとっても負担なく情報を取得、確認できる環境であると言えます。
つまり、ナビゲーションメニューの正解の位置は、PCサイズの画面の場合、やはり、サイトの上部、ヒーローイメージのすぐ上、ということになります。
また、この記事の2. 各メニュー項目は、わかりやすく簡潔に、でも説明したましたが、ナビゲーションメニューはPCの画面で見た時に改行されず、必ず1行で表示されるようにします。
4.ナビゲーションメニュー必須の3項目
ナビゲーションのメニューには、貴社のビジネスの強みを簡潔に表現した項目を含めると効果的であるとお伝えしました。
もちろんそれらも含めてナビゲーションメニューを設計するのですが、その他に必ず含めるべき項目が3つあります。
それが、「自社紹介」、「会社案内」、「商品/サービス」の項目です。
「自社紹介」は、「私たちについて」、「(会社名)について」、「企業概要」、「我々のビジョン」といった内容になります。
「会社案内」は、設立年、事業概要などの会社の基本情報などを箇条書きで紹介するページへのリンクです。
「商品/サービス」には、提供する商品やサービスの概要、価格やプラン、サポート体制や保証に付いての情報提供をしていきます。
5.ナビゲーションメニューに配置しない項目
今度は逆に、ナビゲーションメニューに配置しない項目についてです。
それは、「運営者情報」と「個人情報の取り扱い」についてのリンクです。
これらの情報は、あなたの会社について、訪問者が優先的に知りたい情報ではないからです。
あなたの会社のホームページを訪れた人は、あなたの会社がどんな会社で、何を提供し、どんな考え方で、どのくらいの実績や社会的な評価がある会社なのかをまず確認したいと思っています。
そして、ナビゲーションメニューに含めることができる項目数にも限りがあります。
ナビゲーションメニューの項目数は、インターフェースデザインの観点からは、4つ以内が理想とされています。
4つ以上になる場合には、7つ以内に収めるようにします。
この観点から、「運営者情報」と「個人情報の取り扱い」については、重要度が低く、直接あなたのビジネスの魅力を伝える内容ではない情報といえます。これら2つはどちらかというと、常識的な対応をしているという安心情報となります。
これらの2つの情報は、フッターに記載するのが適切です。
6.視線誘導を有効に活かす
ナビゲーションメニューは、その項目をどの順番で並べていくのかも、とても重要です。
PC画面で訪問された時には、視線の動きである、Z型の視線誘導で情報が確認されることが多いので、ナビゲーションメニューに配置する項目も、これを利用した並びにします。
さらに、初頭効果と親近効果を利用します。
初頭効果は、最初に提示された情報は頭に残りやすく、親近効果は、最後に提示された情報が、印象や判断に強く影響するという人間の記憶メカニズムのことです。
つまり、ナビゲーションメニューの最初の項目は、訪問者に優先的に見てもらいたい項目を配置します。
最後に配置する項目(右端)に、「お問い合わせ」が配置されているホームページが多いと思いますが、これは、親近効果を狙ったものですね。
お問い合わせは、コンバージョンに直接関係する項目なので、判断に強く影響する効果を狙って右端に配置しているということです。
7.まとめ
いかがでしたでしょうか?
ナビゲーションメニューは、サイトの領域としては、上部の限られたスペースですが、サイト全体、ひいてはあなたのビジネス全体への印象やその他の影響を大きく左右する領域といえますね。
ナビゲーションメニューをきちんと設計することにより、訪問者にあなたのビジネスの魅力や強みを効果的にアピールし、さらに、SEO効果も向上させることができますね。
ぜひ、今回の記事を参考に、貴社のホームページのナビゲーションメニューを充実させてください。
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